今日は、3月12日(水)より松菱6階美術画廊にて開催いたします「半泥子翁展/はんでいしおうてん」についてご紹介させていただきます。
「川喜田半泥子」という人物をご存じでしょうか?
明治11年に三重県に生まれた、川喜田家 第十六代当主。
私たちに馴染みのある「百五銀行」の頭取でもあり、企業家としての働きはもちろん、多忙な日常の中で、書画、茶の湯、俳句、写真など芸術面でも幅広く才能を開花させました。
更に、還暦近くになる頃には陶芸を始め、84年の生涯を終えるまで、床に伏しても画や書を描いて過ごしたと言われています。
そんな半泥子の没後翌年、当時の松菱にて「川喜田久太夫翁記念半泥子展」を行いました。
��川喜田久太夫というのは、半泥子の川喜田家当代の名前です)
あれから50年を経て、この度「半泥子翁展」を開催いたします。
陶芸品はもちろん、絵画や書画を展示販売するほか、貴重な個人蔵の名品も多数展示いたします。
これまで行ってきた「半泥子展」にはない、多くの作品を皆様にご紹介できるとあって6階美術画廊スタッフも大変張り切っており、日々私に画像を持ってまいります(笑)
三三三ドドドドドド(ノ◎ロ◎)ノ
ホームページの画像を豪華にしてほしい!
画像をもっと増やしてほしい!!
半泥子先生のファンの方が見たら驚くような…
半泥子先生をご存じない方が見たら来たくなるような…
新しく写真を撮ったので、これも追加してください!
アップした写真拝見しました!これに修正してください!
アップした写真にこちらの画像も追加してください!!
もちろんブログでもご紹介いただけますよね?
Σ(ノ´ロ`;)ノ
わー!この写真傾いてる?!
えぇっどうしてこの角度から撮ったの?!
そっそんなに載せきれませんっ
さっき掲載したばかりだと言うのにまた写真の追加ですか!
「ちょ、ちょっと、ちょっと待って下さい!とにかく盛り上げたい気持ちと、画像はたくさん受け取りましたので、ブログ用に画廊スタッフなりの意気込みコメントも下さい!!」
(ノ´◎∀◎)いや~文章はあまり得意では・・・
(0言0)コメントを下さい
そんなやりとりをしながら、ようやく掲載にたどり着きました(そう言いつつも、今朝もページを一部加筆いたしました…これが最後だと信じたい)
さぁ、それでは松菱美術画廊に新たに入ったばかりのKさんより、渾身の開催に対する意気込みを語っていただきましょう!
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こんにちは美術画廊のKです。
今回、川喜田半泥子がテーマの半泥子翁展を開催するにあたり半泥子の素晴らしさを多くの人に紹介したいと考えております。
とはいえ私は今でこそ川喜田半泥子の熱烈なファンでありますが、昔はその良さがさっぱり理解できませんでした。陶器そのものが不可解でした。「なんでも鑑定団」で薄汚い感じの陶器が何百万、何千万と鑑定されるのが不思議で仕方ありませんでした。そういう不思議さより発する好奇心から様々な陶器を見たり書物を読んだりしました。美術館で半泥子の陶器を見た時は、なんか形が整っていなくてうまくないものだと思いました。
当時はまだ半泥子が視えてなかったのです。
調べるとオモロイおっちゃんで、お笑い芸人みたいなところのある人のようです。
それが時を経て…今や私の中では半泥子はモーツアルトやベートーヴェンに匹敵するような大芸術家です。
三重県津市だけのローカルな存在では決してありません。
私が思うに半泥子作品は形式を十分理解しつつ形ばかりの形式主義を嫌い、そして逸脱し高い意味での遊びの精神より生まれる生動する自然美を備えているようです。
主観的な感動を述べさせていただきましたが、多くの人に来場いただきたくお待ち申し上げます。
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半泥子先生をご存じの方には、個人蔵の名品も多数展示いたしますのでお楽しみいただけるかと存じます。
また、半泥子先生をご存じない方には、私たちの地元にこんな芸術に富み、多くの人々から愛される方がいらっしゃることを知っていただく機会になればと思います。
もちろん入場料は無料。
ぜひ、ご家族やご友人と一緒にお越しください♪
「半泥子翁展」
会期:平成26年3月12日(水)~23日(日)
会場:松菱6階美術画廊
※最終日は午後4時にて閉場させていただきます